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ご自身や、ご家族が寝ているときに、いびきや息が止まっていませんか?
寝ているとき、いびきをかいたり、息が止まったりしていませんか?
日中の眠気はありませんか?
学会について
2024年7月13日、14日に徳島県で開催された第37回日本顎関節学会総会・学術大会で、院長が「睡眠時無呼吸症候群と顎関節症」に関するシンポジウムの座長を、
副院長が「歯科衛生士と開業歯科医向けに、顎関節症を初めとするアゴに関連した様々な問題や疾患の発見と対応」についてシンポジウムの講師(シンポジスト)を務めました。(学会ついてはこちら)
また、院長は学会から「学会特別賞」を授与されました。
今回院長が座長を務めたシンポジウムでは、『閉塞性睡眠時無呼吸のオーラルアプライアンス療法による顎関節症への影響』をテーマに、日本国内だけでなく世界の研究データや最新の知見についての発表や闊達な議論がなされました。
睡眠中にいびきをかいたり、息が止まったりしていることはありませんか?
閉塞性睡眠時無呼吸症は、睡眠中に呼吸が止まってしまう病気です。1時間に何回呼吸が止まるか、どれぐらい低呼吸になるかによって、軽症から重症まで程度を分類します。
閉塞性睡眠時無呼吸は日中の眠気や、頭痛、夜間目が覚めてしまう、夜間の頻尿などの症状がある方もいますが、自覚症状がないことも多い病気です。
単に睡眠の質が低いだけでなく、高血圧症や心筋梗塞、糖尿病などを引き起こしたり、悪化させることが知られるようになり、近年注目されている病気です。
医科での検査の結果として閉塞性睡眠時無呼吸症の診断と、口腔内装置(上下のアゴが一体化したマウスピース)の適応と判断された場合、歯科で口腔内装置を作製して治療を行います。
歯科で作る口腔内装置の副作用
この口腔内装置は、下アゴを前に出した状態で作製するため、寝ているときに下アゴとともに舌も前に移動します。それによって気道が広がり、いびきや息が止まることを防ぎます。
しかし、下アゴを前方に出すことによってアゴの関節(顎関節)に負荷がかかっています。
そのため、使用開始後にアゴや周囲の筋肉の痛みや、口の開きにくさ、アゴの音などの顎関節症の症状が出る場合があります。
また、奥歯で噛みにくくなる、などのかみ合わせの変化が起きることもあります。
これらの症状がなるべく出ないような設計を考えることや、症状が出た際の対処方法などについて、今回のシンポジウムでは様々な議論がなされました。
完璧に予防することはできない現状にありますが、不具合が起きたときにすぐに対応することができれば副作用も最小限におさえられるのではないかと思います。
睡眠時無呼吸症候群、顎関節症についてはこちら