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院長ブログ
【 院長ブログ 】普段の生活に、「認知行動療法」のエッセンスを応用してみては?
認知行動療法は、「こころの病気や長引く痛み」に用いられる心理療法ですが、
日常生活の中で、悩んでいる問題(困っている問題)に対して利用することが出来ます。
まず、悩みに対して自分の中で起こっていることを考えてみましょう。
- 今の状況を「どう考えて、どう捉えているか」など・・・例としては、理不尽だ、不幸だなど
- その時にどんな感情が起こるか・・・例:不安だ、悲しい、怒りなど
- また、どんな行動を取るか・・・例:投げやりになる、当たり散らす、アルコールを多飲するなど
- そして、身体はどう反応するか・・・例:身体が動かない、胃が痛む、頭が重いなど
ここで、困った状況はすぐには変えることは難しいです。(※時には環境を変える事が大切な場合もありますが)
また、自然に起こる感情や身体の反応も自分でコントロールすることはなかなか困難です。
しかし、「どう捉えるか、また、どう行動するか」は、比較的変えることが可能です。
「これまでの考えや行動以外にも、別の方法もあるかもしれない」と思って下さい。
まず、考えつく限りのものを書き出してみます。
また、「あの人だったら、どう考えたり、どう行動するか」、を考えて見るのもいいでしょう。
そして、それぞれの考えや行動のメリットとデメリット、また、実現の可能性について点数を付けて見ます。
こうすることで、自分に合った考えと行動を選んでみることが出来るようになります。
考えや行動が変わると、感情や気分、そして、身体の反応が楽になって前に進みやすくなります。
以上は、多分、人が無意識に普段していることだと思いますが、
こう整理してみるのも悪くないと思います。是非、困った問題があればやってみて下さい。