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親知らずは抜いた方がいいの?
親知らずとは
1番前の前歯から数えて8番目にある歯を親知らずといいます。
6歳〜7歳から生えてくる奥歯が、前から6番目の6歳臼歯(第一大臼歯)で、12歳頃生えてくる奥歯が前から7番目の12歳臼歯(第二大臼歯)です。
親知らずはそのさらに1本奥で、第三大臼歯ともいいます。
生えてくる時期は10歳代後半とされていますが、より遅いこともあれば、生えてこないこともあり、また、歯の一部だけ出てくることもあります。
そもそも親知らずは、生まれつきないこともあれば、左右の片側だけ、上下のどちらかだけ存在することもあります。
つまり、親知らずの本数は、0本~4本まで人によってバリエーションがあります。
親知らずは抜いた方が良いの?
抜いた方が良い場合も、抜く必要がない場合もあります。
抜いた方が良い親知らずの例
- 親知らずがむし歯になっている
- 親知らずの周りの歯茎が腫れる、痛む
- 手前の歯のむし歯の原因になっている
- 手前の歯の根を溶かしている
- 手前の歯を押して歯並びに影響している
- 嚢胞(ふくろ状の病変)を作っている
などが挙げられます。
抜く必要がない親知らずの例
- まっすぐ生えていて、歯みがきができる
- 深く埋まっていて、悪さをする可能性が低い
- 具合が悪い歯があり抜歯が必要な場合や、もともと歯の本数が少ない、などのときに、親知らずを入れ歯やブリッジ、歯の移植などに活用できる
親知らずの抜歯方法
むし歯などの治療と同じ麻酔を行い、痛みを感じない状態で抜歯をおこないます。
そっと歯を揺らしてアゴの骨から脱臼させ、取り除きます。
アゴの骨の中に埋まっている部分が多い場合や、根っこの形が曲がっていたり、根っこが膨らんでいたり、2本や3本に根っこが分かれていたりする場合などでは、アゴの骨を削り、歯を割って取り除く場合があります。
そして、傷の状態などにより必要に応じて糸で縫合します。
親知らずを抜いた後は腫れる? 腫れのピークは?
上アゴの親知らずに比べて、下アゴの親知らずでは、抜歯後に顔が腫れることが多いです。特に骨に埋まっている部分が多い下アゴの親知らずでは、腫れやすいです。
ただし、腫れは個人差があったり、同じ人でも左右で腫れの程度が異なったりします。また、全く腫れない場合もあります。
腫れのピークは抜歯後2日目あたりで、多くは7日程度で改善します。
腫れとともに、皮膚にあざができた後、黄色くなる場合がありますが、数日待つと、自然に消えます。