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歯ぐきから血がでる? これって歯周病?
歯周病について
前回のブログでもご報告しましたが、2023年9月10日にスプラス青葉台で、たちばな台クリニック院長の山嵜先生と当院の共催で、『医歯連携・健康セミナー』を開催しました。
会場の座席数の50名を上回る。60名以上の方々にご参加頂きました。
まず山嵜先生から『糖尿病』について、どういった病気なのか、日常生活で簡単に行うことができる糖尿病対策や、最新の治療法など、非常に参考になる、興味深いお話をして頂きました。
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第二部では、私(副院長)が、『歯周病』についてお話をさせて頂きました。
今回は歯周病がどのような病気なのか、お話ししたいと思います。
歯周病とは
歯周病は、歯ぐきの溝(ポケット)の中にいる細菌が増えて、その細菌が発生する毒素や炎症を引き起こす物質により歯ぐきやアゴの骨が壊されていく病気です。
歯周病の進行の仕方
歯周病は、進行の程度があり、いきなりアゴの骨を溶かすわけではありません。
最初は歯肉炎(しにくえん)という、炎症が歯ぐきだけに起きた状態が生じます。
歯と歯ぐきの周りや歯ぐきの溝の中の細菌が問題を起こしているため、毎日の歯みがきや歯科での治療によって、細菌を取り除くことが出来れば、治癒することができます。
< 歯肉炎 >
歯ぐきが赤くなっていて、腫れていることがわかります。
しかし、歯ぐきの中の細菌が減少せず、そのままの状態が続くと、細菌が増加し、細菌と身体の免疫の戦いが、歯ぐきだけでなく、アゴの骨の中でも起きるようになってきます。
この状態を歯周病と呼びます。
つまり、歯周病は、『歯ぐきとアゴの骨が壊される』病気です。
< 歯周病 >
歯肉炎と歯周病は、お口の中の検査やX線写真などにより判別を行います。
歯周病の予防の重要性
歯周病は、2021年にギネスブックで、『世界で最も蔓延している病気』として世界記録に認定されたほど、煩っている方が多い病気です。
では、ご自身に歯周病があるかどうか、気付くことが出来るのでしょうか?
ここで、一つ質問です。
みなさんは、歯周病に限らず、『痛みがなければ、健康だと思っていませんか?』
これは私が歯科治療を行う日々の中で感じているですが、多くの患者さんは、『痛みがない = 問題ない、健康である』と考えているように思います。
そのため、歯科医院でむし歯や歯周病を発見されると、驚く方が多いです。
しかし、実際には歯周病もむし歯も、痛みがないことのほうが多いのです。
痛みが身体にとって危険や異常を伝える重要なシグナルであることは間違いないですが、むし歯や歯周病のような慢性的に少しずつ進む病気では、必ずしもこのシグナルが、病気が初期の段階で正常に反応するわけではありません。
そのため、痛みが出て、歯科を受診したころには『歯周病がすすんでいます。』、『深いむし歯になっています。』と言われることも少なくありません。
< 痛みが出る頃には進行していることがある >
だからこそ、歯周病やむし歯は、症状が出てからではなく、『予防が大切』と言われているのですね。
こんな症状でお困りではありませんか? 歯周病の自覚症状
すでに書いたとおり、歯周病は自覚症状が出にくく、発見が遅くなることが多い病気です。
日常的に歯科で予防をすることが重要ですが、なかなか通院できないという方もいらっしゃるかと思います。それでは、歯周病で出やすい自覚症状はあるのかというと、以下のようなものが挙げられます。
- 歯を磨くと歯ぐきから血が出る。
- 歯ぐきが浮いた感じがする。
- 歯ぐきが腫れぼったい感じがある。
- 口臭を指摘される。
- 食べ物がつまる。
- 歯ぐきが下がった。
これらの症状は、歯周病がある方に比較的多く見られる症状です。
歯周病の治療
最近では、歯周病の治療は保存的な治療(外科的でない)から、骨の再生療法(外科的に行う)など、治療や医薬品の進歩がめざましいので、以前は治せなかった歯周病も改善する場合があります。
もしお困りの方は、歯科医院にご相談ください。
当院副院長は歯周病の講義を専門学校で行っています。経歴はこちら。
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