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小学校入学前のこどもの歯並びの治療について② ~治療装置~

前回、小学校入学前ぐらいのこどもの歯並びが、どのような状態の時に、矯正治療を始めることが多いかについてお話をさせていただきました。

(詳細はこちらをお読みください。)

 

今回は、小学校入学前ぐらいのこどもの、歯並びの治療に用いる装置についてお話ししたいと思います。

矯正治療の方法や装置には数多くの種類があり、歯並び、アゴの発育の状態、年齢、性格などに応じて使い分けをします。

今回は、数ある矯正治療の装置の中で、当院で用いることが多いものをご紹介したいと思います。

(当院の実際の治療例もご紹介していますので、こちらをご覧ください。)

 

 

もくじ

  1. 固定式顎内矯正装置

          (患者さん自身では取り外しできない矯正装置)

 ・リンガルアーチ

 

  1. 可撤式矯正装置

  (患者さん自身が取り外すことができる矯正装置)

      ①顎外固定装置 

      ②マウスピース型矯正装置

      ③床矯正装置

 

  1. 固定式顎内矯正装置

患者さん自身やご家族では取り外すことができない矯正装置です。

装置の力が働きやすく、治療効果が出やすいことが利点です。

 

その反面、固定式のため、歯磨きなどの口腔清掃がしにくくなることが欠点です。

 

当院では、矯正治療の際に歯科衛生士が関わり、口腔清掃と口腔清掃指導を行っています。

固定式顎内矯正装置の中で、特に小学校入学前のこどもの矯正治療で用いることが多いものは、リンガルアーチと呼ばれる装置です。

 

リンガルアーチは上アゴや下アゴの歯の内側を通り、前歯を押すことで、前歯の傾斜(歯が生える向き)を改善することが出来ます。

 

小学校入学前のこどもの矯正治療では、受け口(下顎前突)の子や、上顎の成長が弱い子などで、リンガルアーチと、2.の顎外固定装置と組み合わせて使用することが多いです。

リンガルアーチは、装着後の歯の痛みはほとんどなく、最初は 違和感があっても、ほとんどのこどもは短期間で慣れてしまいます。

 

 

  1. 可撤式矯正装置

患者さん自身やご家族が取り外すことができるタイプの装置です。

取り外しできるため、歯みがきをしやすく、家の中にいるときだけなど、比較的短時間の使用で済むものもあります。

一方で、お子様が装置をいやがったり、着けることを忘れてしまったりして、使用できていないと効果が出ません。

当院で用いる可撤式矯正装置にはいくつか種類があります。

  

顎外固定装置

歯の移動や、アゴの移動、アゴの発育の促進を行なう際など、大きな力が必要なときに、その力に対する抵抗源(支え)を口の外に求める装置です。

口の外とは、具体的には後頭部や、頸部などにバンドをかける装置を用いることが多いです。

 

小学校入学前の子供の矯正治療では、上アゴと下アゴの関係性の改善を行うことが多いため、

上アゴの発育を促進させる装置(上顎前方牽引装置)や、下アゴの成長が強い場合に、その抑制、成長方向の誘導などのために用いる装置(チンキャップ)などが良く用いられます。

 

②マウスピース型矯正装置

当院では、小学校入学前のこどもの矯正治療では、取り外し式の軟らかいマウスピース型矯正装置を使用しています。

軟らかいため、使用感がよく、こどもが比較的受け入れやすいことが特徴です。

 

受け口(反対咬合)、前歯の開咬(上下の歯を咬み合わせたときに前歯が咬みあわない)、出っ歯(上顎前突)などに対して使用することがあります。

特に小学校入学前のこどもでは、受け口(反対咬合)を改善するために用いることが多いです。

 

③床型矯正装置(プレート矯正装置)

床型矯正装置は、歯並びやアゴの幅が狭い場合に、全体の歯並びや、アゴの幅を拡大するために使用することが多い装置です。

基本的には歯は斜めに倒れるように動きます。

1日最低6時間ぐらいは着けていないと効果がでません。

装置についているスクリューを、ご家庭で保護者の方に調節して頂くものが多いです。

当院では、小学生のこどもに対して用いることが多く、小学校入学前のこどもに用いる事はそう多くありません。

上アゴと、下アゴの真ん中がズレている場合などでは、用いることもあります。

どの装置にも利点と欠点があり、お子様ひとりひとりの歯並びやアゴ、性格や精神的な発達状態などに応じて適したものを使用し
ます。
また、効果が出ない場合やお子さまの性格に合っていない場合などでは、異なるメカニズムの装置に切り替えるなど、治療経過も
慎重に観察します。
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