横浜市青葉区青葉台で開院して30年。開業医でなければ出来ない「きめの細かい温かい医療」を目指しています。

顎関節症(がっかんせつ症)

“あご・顔が痛い、口が開けづらい” …これって、顎関節症?   
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主な症状は?   

「あごや顔が痛い、そして、口が開けづらい」等の症状で困っていたら、それは、顎関節症の可能性があります。

主な症状は、①口を開く時や物を噛む時に、顎関節(耳の少し前)や咀嚼筋(頬やこめかみの筋肉)に痛みが出ます。また、②口が以前のように開かず、大きな食べ物が入りにくくなります。この二つの症状から、日常生活の障害が起こります。そして、③口の開け閉めの時に耳の所でカクカク、コキコキ、ザラザラ等のがするのも症状の一つです。(図1.) 

 
図1.顎関節症の代表的な症候   
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どんな病気?   

顎関節症は、悪性・良性の観点からは良性の病気で、急性・慢性の観点では慢性の傾向があります。そして、自然治癒することも少なくありません。

病気の分類では、①筋肉や骨格系の主に器質的な病気(顎関節疾患)、②口腔顎顔面領域に痛みが現れる病気(口腔顔面痛疾患)、③ストレスやメンタルが関係している病気(歯科心身症)、そして、④日常の生活スタイルが発病や長期化の要因になる病気(生活習慣病)、等の中で捉えることが出来ます。(図2.) 
 
図2.顎関節症が含まれているグループ   
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原因は?   

 原因は、一つではなく、他の多くの疾患と同様に多因子が関係しています。発症や長期化と関係する因子には、①年齢や疼痛強度、開口障害等の症状関連因子、②ブラキシズム(噛みしめ・食い縛り)や日中、上下の歯を接触させている癖(TCH)等の行動学的因子、そして、③不安や抑うつ、神経症傾向等の精神・心理学的因子等があります。

発症は、これらの複数の因子が重なって、一人ひとりの許容を超えた時点で「痛みや口が開かない」等の症状や機能障害が現れます。(図3,4) 
 
図3.顎関節症の発症メカニズム(仮説)   
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図4.顎関節症の発症のモデル(仮説)   
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診察と検査は?   
 診察は、①全身状態、②顎関節や筋肉の触診、③口の開け閉めの状態、④口腔内(歯、咬合、舌、頬等)の状態等について行います(図5.)。検査は、開口量の測定、エックス線撮影やMRI等があります。また、心理テストを行うこともあります。   
図5.噛みしめ等と関係することのある舌・頬・歯・顎骨の状態   
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診断法は?   

「顎の周囲の痛みや口が開きづらくなる病気」は、顎関節症の他にもたくさんありますので、歯科医は、まず、診察と検査から、その他の病気がないかを検討しています。そして、他の病気でない場合に顎関関節症と診断します。症状の類似する病気の中には、重篤なものもありますので、鑑別診断は重要です。

また、顎関節症の中心的な症状である「痛み」は自覚症状であるため、他の病気やケガの時と同様、その程度を正確に測定することが出来ません。そして、痛みは不安感や憂うつ感等の気分と関係しています。痛みがある時に、「怖い病気による症状かな」と心配すると、より痛みを強く感じることを経験したことがあると思います。 そうしたことから、顎関節症は、身体面だけではなく、心理面や生活面の問題も一緒に評価して診断する必要があります。 
 
治療法は?   

治療は、外科的な方法ではなく、より負担の少ない方法を用います。

一つは、原因に対する治療です。出来る限り、発病や長期化と関係している原因を探し出して除去します。しかし、それは生活スタイルに関係しているものが多くあるため、主に自分自身で行います。例えば、睡眠不足や不眠があれば、まず、時間の確保や睡眠環境を整える必要があります。長時間のパソコンの使用があれば、短くしたり、休みを入れます。また、日中、無意識に上下の歯を接触させている癖がある時は、その習慣をとる練習をします(表1.)。

次は、痛みと口が開かない状態(病態)に対するもので、主に、顎を動かす訓練(運動療法)を指導します。痛みがあると動かさないようにしたり、「動かさない方がいいかな」、と思うことがあると思いますが、顎関節症は、動かさないことで悪循環になっている場合が多いのです。運動療法は指導を受けて行って下さい(図6.)。

また、鎮痛薬(ロキソニン®など)や夜間の歯軋り・食い縛り等に対してマウスピース(医療者はスプリントと呼ぶことが多い)を用いる治療法等があります(図7.)。なお、経過が特に長い時や、線維筋痛症との合併等の複雑な時は、大学病院等での治療が必要になる場合もあります。

表1.顎に負担のかかる癖を取る方法(TCHの是正法:参考文献1より) 
 
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図6.開口訓練(指導を受けて行って下さい。)   
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図7.マウスピース(指導に従って使用して下さい。)   
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以上、顎関節症の基礎知識を解説しましたが、もっと詳しく知りたい方は、次の参考図書をご覧下さい。そして、症状が良くならない場合や心配のある方は、専門医療機関(日本顎関節学会の顎関節症専門医)で相談してみて下さい。   
参考図書   

1)新・顎関節症はこわくない(木野孔司・杉崎正志・和気裕之著、砂書房)

2)顎関節症で困ったら(木野孔司・杉崎正志・和気裕之著、砂書房)

3)口・あご・顔の痛みと違和感の対処法(和気裕之・玉置勝司・宮岡等編著、ヒョーロン・パブリッシャーズ)

・砂書房 http://www.sunashobo.com/

・ヒョーロン・パブリッシャーズ http://www.hyoron.co.jp/

2013年5月) 
 
   

 

“あご・顔が痛い、口が開けづらい” ・・・これって、顎関節症?   
   
主な症状は?   

「あごや顔が痛い、そして、口が開けづらい」等の症状で困っていたら、それは、顎関節症の可能性があります。

主な症状は、①口を開く時や物を噛む時に、顎関節(耳の少し前)や咀嚼筋(頬やこめかみの筋肉)に痛みが出ます。また、②口が以前のように開かず、大きな食べ物が入りにくくなります。この二つの症状から、日常生活の障害が起こります。そして、③口の開け閉めの時に耳の所でカクカク、コキコキ、ザラザラ等のがするのも症状の一つです。(図1.) 

 
図1.顎関節症の代表的な症候   
   
どんな病気?   

顎関節症は、悪性・良性の観点からは良性の病気で、急性・慢性の観点では慢性の傾向があります。そして、自然治癒することも少なくありません。

病気の分類では、①筋肉や骨格系の主に器質的な病気(顎関節疾患)、②口腔顎顔面領域に痛みが現れる病気(口腔顔面痛疾患)、③ストレスやメンタルが関係している病気(歯科心身症)、そして、④日常の生活スタイルが発病や長期化の要因になる病気(生活習慣病)、等の中で捉えることが出来ます。(図2.) 
 
図2.顎関節症が含まれているグループ   
   
原因は?   

 原因は、一つではなく、他の多くの疾患と同様に多因子が関係しています。発症や長期化と関係する因子には、①年齢や疼痛強度、開口障害等の症状関連因子、②ブラキシズム(噛みしめ・食い縛り)や日中、上下の歯を接触させている癖(TCH)等の行動学的因子、そして、③不安や抑うつ、神経症傾向等の精神・心理学的因子等があります。

発症は、これらの複数の因子が重なって、一人ひとりの許容を超えた時点で「痛みや口が開かない」等の症状や機能障害が現れます。(図3,4) 
 
図3.顎関節症の発症メカニズム(仮説)   
   
図4.顎関節症の発症のモデル(仮説)   
   
診察と検査は?   
 診察は、①全身状態、②顎関節や筋肉の触診、③口の開け閉めの状態、④口腔内(歯、咬合、舌、頬等)の状態等について行います(図5.)。検査は、開口量の測定、エックス線撮影やMRI等があります。また、心理テストを行うこともあります。   
図5.噛みしめ等と関係することのある舌・頬・歯・顎骨の状態   
   
診断法は?   

「顎の周囲の痛みや口が開きづらくなる病気」は、顎関節症の他にもたくさんありますので、歯科医は、まず、診察と検査から、その他の病気がないかを検討しています。そして、他の病気でない場合に顎関関節症と診断します。症状の類似する病気の中には、重篤なものもありますので、鑑別診断は重要です。

また、顎関節症の中心的な症状である「痛み」は自覚症状であるため、他の病気やケガの時と同様、その程度を正確に測定することが出来ません。そして、痛みは不安感や憂うつ感等の気分と関係しています。痛みがある時に、「怖い病気による症状かな」と心配すると、より痛みを強く感じることを経験したことがあると思います。 そうしたことから、顎関節症は、身体面だけではなく、心理面や生活面の問題も一緒に評価して診断する必要があります。 
 
治療法は?   

治療は、外科的な方法ではなく、より負担の少ない方法を用います。

一つは、原因に対する治療です。出来る限り、発病や長期化と関係している原因を探し出して除去します。しかし、それは生活スタイルに関係しているものが多くあるため、主に自分自身で行います。例えば、睡眠不足や不眠があれば、まず、時間の確保や睡眠環境を整える必要があります。長時間のパソコンの使用があれば、短くしたり、休みを入れます。また、日中、無意識に上下の歯を接触させている癖がある時は、その習慣をとる練習をします(表1.)。

次は、痛みと口が開かない状態(病態)に対するもので、主に、顎を動かす訓練(運動療法)を指導します。痛みがあると動かさないようにしたり、「動かさない方がいいかな」、と思うことがあると思いますが、顎関節症は、動かさないことで悪循環になっている場合が多いのです。運動療法は指導を受けて行って下さい(図6.)。

また、鎮痛薬(ロキソニン®など)や夜間の歯軋り・食い縛り等に対してマウスピース(医療者はスプリントと呼ぶことが多い)を用いる治療法等があります(図7.)。なお、経過が特に長い時や、線維筋痛症との合併等の複雑な時は、大学病院等での治療が必要になる場合もあります。

表1.顎に負担のかかる癖を取る方法(TCHの是正法:参考文献1より) 
 
   
図6.開口訓練(指導を受けて行って下さい。)   
   
図7.マウスピース(指導に従って使用して下さい。)   
   
以上、顎関節症の基礎知識を解説しましたが、もっと詳しく知りたい方は、次の参考図書をご覧下さい。そして、症状が良くならない場合や心配のある方は、専門医療機関(日本顎関節学会の顎関節症専門医)で相談してみて下さい。   
参考図書   

1)新・顎関節症はこわくない(木野孔司・杉崎正志・和気裕之著、砂書房)

2)顎関節症で困ったら(木野孔司・杉崎正志・和気裕之著、砂書房)

3)口・あご・顔の痛みと違和感の対処法(和気裕之・玉置勝司・宮岡等編著、ヒョーロン・パブリッシャーズ)

・砂書房 http://www.sunashobo.com/

・ヒョーロン・パブリッシャーズ http://www.hyoron.co.jp/

2013年5月) 
 
   

 



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